汽車会社製造のC58ナンバープレートです。サイズは縦２２８mm×横８０５mm（画像） 厚さ９mm 重量約１０㎏ 大型のナンバープレートになります。磁石は付きません。砲金製と思われます。王寺機関区、米子機関区を経て津山機関区と主に西日本で活躍した蒸気機関車です。ナンバープレートには各機関区で塗られたペンキが緑色、赤色、黒色と大変分厚く重ね塗りされ、極めて重厚感のある姿です。所々に緑色、赤色の名残が見られます（画像）一部に小さな剥離がありますが、塗装はしっかりと固着しており、これ以上の剥離は無いかと思います。裏面は手につくような煤は拭かれていますが、長年の煤煙跡、汚れは固着したままです（画像）保管は紙と段ボールに包み、箪笥の中に入れてあります。家屋での展示はありません。津山機関区当時の写真を拝見すると、煙室扉には大型ナンバープレートが付いているのが分かります。現在、旧津山機関区の扇形機関庫は津山まなびの鉄道館として保存され当時の面影が偲ばれます。
１９６０年代後半から７０年代前半は本州でも蒸気が細々と残っており、夜行列車にミノルタを抱え撮影によく行きました。七尾線のC56・C58  中津川、木曽福島のD51・C12  倉吉線のC11 山陰本線長門市以西のD51  筑豊、田川線のD51・９６など大変思い出深いものがあります。笠置の木津川で泳ぎながら関西本線を走るD51の機関手に手を振れば振り返してくれる、そんな時代でした。当時の蒸気は廃車が近いためか、全体に錆が浮き、煤で汚れており、開館したばかりの梅小路の保存機とは比べるのもかわいそうな姿でしたが、懸命に働く姿は今も記憶に残っています。そんな回顧から入手したプレートですが、少しずつコレクションの整理をする年齢となり今回、出品することにいたしました。大切に扱っていただければ幸いです。
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